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コナトの原点「社会人卒業」

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社会の中で生きる。社会に生き方を決めさせない。

KONdA to(コナト)の原点には、私自身の生き方に対する考えがある。

それを、私は「社会人卒業」と呼んでいる。

仕事を辞めたわけではない。
社会から逃げたわけでもない。

自分で稼ぎ、税金を払い、自分の生活に責任を持つ。
社会の一員として生きていくことに、異論はない。

ただ、社会が用意した価値観を、そのまま自分の人生の正解として受け入れることをやめた。

何をもって成功とするのか。
何を幸せとするのか。
何が正しく、何が間違いなのか。

その基準を、世間や他人に委ねる必要はないと思ったからだ。

社会には、社会の仕組みがある。
経済があり、制度があり、常識やマナーがある。

私たちは、その仕組みの中で生活している。

しかし、社会の一員であることと、社会の価値観に従って生きることは同じではない。

誰かが決めた基準で自分の価値を測り、誰かが用意した人生のレールを歩く。

それが自分の望む生き方なら、それでいい。

けれど、そこに疑問を持ち、自分自身の頭で考え、別の道を選ぶ生き方があってもいいはずだ。

私は、そちらを選んだ。

コナトという場所

コナトは、単にハンバーガーを売るためだけの店ではない。

自分がつくりたいものを考え、自分の感性で料理を生み出し、自分の価値観を空間や営業のあり方に反映させる。

自分で石臼挽きした小麦からバンズをつくること。

既存の組み合わせにとらわれず、新しいハンバーガーを考え続けること。

古民家、アメリカン、丹波焼という異なる要素を、自分なりの感覚で融合させること。

それらは、単に珍しいものをつくりたいからではない。

誰かの正解をなぞるのではなく、自分が納得できるものを、自分の手で形にしたいからだ。

もちろん、コナトは商売である。
売上も利益も必要になる。

理想だけでは店を続けることはできない。
自分の価値観を貫くことと、経営を成立させること。その両方に責任を持つ必要がある。

それでも、コナトを続けるうえで、私が大切にしている考えがある。

商売 < 自分の価値(楽しむ)= 店(コナト)

商売のために、自分の価値を犠牲にするのではない。
自分が楽しみ、自分の価値観を形にすることが、コナトという店につながっている。

だからこそ、何をつくり、どのように営業し、どのような店でありたいのかを、自分自身で決める。

世間の期待に合わせることを、店づくりの基準にはしない。

コナトは、私が自分の生き方を実践する場所でもある。

万人受けを目指さない理由

商売において、万人受けすることは一般的に良いとされている。

多くの人に好かれ、多くの人の期待に応え、より多くの人に利用してもらう。

それも、ひとつの商売のあり方だと思う。

しかし、誰にでも好かれることが、必ずしも正解だとは思わない。

すべての人の期待に応えようとすれば、自分が本当に大切にしているものを見失うこともある。

もちろん、他人を尊重することは大切だ。

しかし、他人を尊重することと、自分の価値観を曲げてまで相手に合わせることは違う。

合う人もいれば、合わない人もいる。

それは、料理でも、店の雰囲気でも、考え方でも同じだ。

コナトが大切にしているものに共感してくれる人がいる。

わざわざ足を運び、この場所でしか味わえないものを楽しんでくれる人がいる。

私は、そうした出会いを大切にしたい。

万人に合わせることより、自分が何者であるかを、まず明確にすること。

誰かの評価を得るために自分を変えることより、自分が信じるものを形にすること。

偽りの自分を表現するのではなく、自分自身の価値観を、そのまま店に反映させること。

それが、コナトの選んだ道だ。

社会人卒業

社会から離れて生きるという意味でも、社会に反発し続けるという意味でもない。

社会の仕組みを利用することはあっても、その価値観に自分の人生を委ねない。

周囲と同じである必要もなければ、周囲と違うこと自体を目的にする必要もない。

自分で考え、自分で選び、その結果に責任を持つ。

他人の基準で人生を評価するのではなく、自分自身の基準で生きる。

それが、私にとっての「社会人卒業」だ。

そして、コナトはその思想を、言葉だけで終わらせないための場所でもある。

料理をつくること。
店を続けること。
自分の考えを形にすること。

そのひとつひとつが、自分の生き方につながっている。

社会の中で生きる。
しかし、社会に生き方を決めさせない。

コナトは、私の生き方そのものなのかもしれない。

これが、KONdA toの原点。

「社会人卒業」。

最後に、コナトのスタンスに、賛同してほしいわけではありません。

私と同じ価値観を持ってほしいわけでもありません。

ただ、なぜコナトが今のような営業をしているのか。

なぜ、万人に合わせることを目指さないのか。

その背景にある考え方を、知ってほしい。

コナトは、社会の常識から外れることを目的にしているのではありません。

社会の中で生きながらも、自分の価値観まで社会に委ねない。

その生き方を、商売という形で実践している場所です。

それが、私にとってのコナトです。

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